【ご質問】
ニュースなどで出てくる被爆の単位は、なんとかシールドとなってますよね。このなんとかシールドというのは、時間で割ってある単位なんでしょうか?たとえば、「現在は100キロはなれたところでの測定ではなんとかシールドで、それは胸部X線で受けるなんとかシールドよりも少ないので問題ない」などと言っている場合、これはそこにいる人が屋外で1時間じっとしていた場合の被爆量なのか、一秒立ってた場合の被爆量なのかによって、対応が変わってくるじゃないですか。このへん、解説してくれるとありがたいです。
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【回答】
ご質問にある”シールド”は正確にはマイクロシーベルト毎時(μSv/時間)の事だと思います。
これは、放射線の被ばく量を時間で割った単位で、環境モニタリングなどで測定された結果はこちらで表されます。すなわち、一時間その量を浴び続けた場合、胸部X線の量などと比較する事が出来ます。
放射線の量(測定値)は時々刻々と変化します。一瞬高い放射線の量を観測し、それがテレビなどで報道されていますが、それが長時間続くとは限りません。被ばくの健康被害は,瞬間的な放射線の量だけでなく,総量(ある強さの放射線をどのくらいの期間浴びたか)も重要になります.政府や自治体の指示はそれも考慮にいれていると考えられますので,しっかりとその指示に従うようにしてください.