放射線の種類や当たり方にも影響されるため,簡便なガイガーカウンターのみから正確な被曝線量が何μSvにあたるのかを求めることはできません.また、不本意なリスク予測に使用されてしまう危険があり、誤解を生む元にもなりますので、特定個人の被曝線量を求める事はやってはいけないことと言われています。
<ガイガーカウンターの特徴>
ガイガーカウンターは放射線の数を測定するだけの簡易的な検出器です.服や手足に付着した放射性物質から出た放射線を検出しただけで人体がどれくらい被曝したかを求める事は,大きな不確実さを伴うため,ガイガーカウンターの値だけでは被ばく線量を求める事は行えません.
<放射線の健康への影響>
ただちに現れる健康被害について一つの目安となるのは,100ミリシーベルト(mSv)です.これは,100 mSv/hを1時間,浴び続けたときの被曝量です.100ミリシーベルト以下なら,ただちには臨床影響(実際的な影響)は見られていません.
(例えば,http://www.enecho.meti.go.jp/genshi-az/ray/ray_type/ray_type.htmlなどを参照)
低線量の被ばくの健康影響については,下記のサイト等をご参考ください.
[生体機能研究会]
・トップページ
http://www.bio-function.co.jp/index.html
・低線量被ばくの影響
http://www.bio-function.co.jp/LD/LDFRONT.html